「もっと力を抜け」「リラックスしろ」。言われたことのない選手はいないと思います。そして、言われて本当に抜けた選手も、ほとんどいないはずです。
抜き方が分からないのは、あなたの感覚が鈍いからではありません。力が入っている原因が、気持ちの側にないからです。
力みとは何か
力みとは、5の力で動かせるはずの運動に、それ以上の余分な力が働いてしまい、身体がスムーズに動かなくなっている状態のことです。
一般には、これを緊張や不安と捉えて、深呼吸などでリラックスすればよいと考えられています。深呼吸は交感神経の働きを抑えるので、身体全体はたしかに緩みます。ですが、それと力みが取れるかどうかは、別の問題です。
力みは「構造」から生まれている
「力を抜け」と言われてもできない選手の問題は、構造にあります。
ここでいう構造とは、関節の積み重ねと、身体の配列のことです。
積み木を想像してください。まっすぐ積めていれば、手を離しても立っています。支えるのに力はいりません。ずれて積まれていれば、倒れないように押さえ続けるしかない。力が入り続けるのは、本人が緊張しているからではなく、倒れる構造だからです。
身体も同じです。関節が正しく積まれていれば、無駄な力は勝手に抜けます。積まれていなければ、どこかが支え続けなければなりません。それが「力み」として現れます。
力みは技術の問題ではなく、構造・配列の問題として解決します。
だから、順番が逆になっている
多くの場合、こう教えられます。「力を抜け」→「抜けたらフォームが良くなる」。実際は逆です。「構造が整う」→「結果として力が抜ける」。
力を抜くことを目標にすると、「抜こうとする」という新しい意識が増えます。意識が増えるほど身体は固まるので、努力した分だけ悪化します。真面目な選手ほどここにはまります。
支えているのはどの筋肉か
関節を安定させているのは、深層筋(インナーマッスル)です。深層筋が関節を中心に引き込む力を生み、それが「軸」になります。
アウターマッスルだけが発達すると、回転軸がブレます。ブレる軸を安定させようとして、さらに表面の筋肉が頑張る。これも力みの正体のひとつです。見た目に分かる筋肉を増やしても脱力できるようにならないのは、支える担当が違うからです。
「力を抜く」より「どこを支えるか」
DAY ONEでは、脱力を目標にしません。見るのは、どこが支えるべき場所で、いまどこが代わりに頑張ってしまっているか、です。
支える場所が正しくなれば、頑張らなくてよくなった場所は勝手に緩みます。これが本当の脱力です。
自分の場合はどうなのか、を知りたい方へ
記事はあくまで一般的な原理です。実際にどこで力が漏れているかは、動作を見て計測しないと分かりません。DAY ONE(大阪市福島区)では初回に現状の分析と課題の特定を行います。LINEでの相談は無料です。遠方の方はオンラインでも対応しています。
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