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コントロール改善読了 5分

コントロールは「狙い方」では直らない——制球が乱れる身体的な理由

この記事が答える質問

ストライクが入りません。コントロールはどうすれば良くなりますか?

文:濵 盛力(株式会社 Essential Qualities 代表/DAY ONE)

「もっとよく狙え」「低めに集めろ」。制球が乱れている投手にかけられる言葉は、たいていこれです。しかしコントロールは、狙い方を変えても直りません。乱れているのは狙いではなく、毎球同じ動作を再現できていないことのほうだからです。

コントロールとは「再現性」のこと

同じ場所に投げるということは、同じ位置で、同じ角度で、同じタイミングでボールを離すということです。つまりコントロールの正体は、狙いの精度ではなく動作の再現性です。

そのため、DAY ONEではまず「狙った場所からどれだけ外れたか」を見ません。見るのは動作のほうです。毎球どこが変わっているのか——踏み出したときの支え方なのか、体幹の向きなのか、身体が前に進むタイミングなのか。ここが揃っていない限り、狙いをどう変えても結果は安定しません。

並進速度を落とすと、かえって乱れる

制球が乱れると、多くの投手は「丁寧に投げよう」として動きを緩めます。これは逆効果になることがあります。

身体が前に進む速度(並進速度)が速いほど、慣性の法則が強く働き、まっすぐ進もうとする力が大きくなります。その結果、横方向のブレが起きにくくなる。逆に速度を落とすと、身体を真っ直ぐ保つ力そのものが弱まり、横ブレが出やすくなります。

丁寧に投げようとして緩めた結果、かえってばらつく。これは珍しいことではありません。

「力み」がコントロールを壊す仕組み

もう1つの原因が、余分な筋緊張です。筋肉は必ず対(拮抗筋)になっていて、片方が縮めば、もう片方は自動的に伸びます。腕を曲げるとき、本来働く必要があるのは上腕二頭筋だけです。

ところが動作を強く意識して行うと、脳から出た信号が区別されず、伸びるべき側の筋肉まで一緒に働いてしまいます。ブレーキとアクセルを同時に踏んでいる状態です。

この状態では、リリースのタイミングが毎回わずかにずれます。コントロールが定まらないのは当然で、さらに身体のバランスが崩れるため、ケガのリスクも上がります。

DAY ONEでの進め方

  1. 1傾斜(マウンド)か平地で実際に投げてもらい、専門のコーチが動作を分析する
  2. 2ばらつきを生んでいる工程を特定する(下半身の支持、体幹の向き、並進のタイミングなど)
  3. 3特定した根幹だけを変える。そこが変わるとリリースが安定し、コントロールが良くなる

フォーム全体を作り直さないのには理由があります。作り直すと、元々できていたことまで一度壊れるからです。再現性が崩れている一箇所を見つけて、そこだけを直すほうが速く、戻りにくい。

自分の場合はどうなのか、を知りたい方へ

記事はあくまで一般的な原理です。実際にどこで力が漏れているかは、動作を見て計測しないと分かりません。DAY ONE(大阪市福島区)では初回に現状の分析と課題の特定を行います。LINEでの相談は無料です。遠方の方はオンラインでも対応しています。

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