「何球までなら投げていいですか」。保護者の方から一番多く受ける質問です。目安になる数字はあります。ただし、数だけを見ていると見落とすものがあります。
球数の目安
日本臨床スポーツ医学会のガイドラインでは、投球数の上限が次のように提案されています。
- 高校生:1日100球、1週間500球
学童期・中学生については、所属する連盟の規定に従ってください。連盟によって基準が異なります。
数だけでなく「間隔」が重要です
高校年代の投手を対象にした日本の実験で、連投・中1日・中2日を比較した結果が出ています。
中2日での登板は、連投および中1日に比べて、球速の低下を有意に抑えることができた。
どの条件でも球速は低下しましたが、中2日あると低下が小さく済む、ということです。この研究では、投球パフォーマンスを維持するには登板後に少なくとも2日以上の休息日が必要と結論づけられています。
つまり「100球以内なら毎日投げていい」ではありません。球数を守っていても、間隔が詰まればパフォーマンスは落ちます。
なぜ「投げ込めば上手くなる」と感じるのか
日本では「投げ込みがフォームを確立させる」という考え方が根強くあります。加えて公式戦の多くがトーナメント形式で過密なため、限られた選手だけが投げ続ける環境になりがちです。これが投球過多を加速させる要因だと指摘されています。
量を増やすことと、上手くなることは、必ずしも同じではありません。
DAY ONEの立場でいえば、投げ込みで身につくのは「いまの身体でできる投げ方」です。身体の使い方そのものに問題がある場合、投げ込むほどその癖が固まります。球数を増やす前に、1球の質を変えられないかを見たほうが早いことが多いです。
自分の場合はどうなのか、を知りたい方へ
記事はあくまで一般的な原理です。実際にどこで力が漏れているかは、動作を見て計測しないと分かりません。DAY ONE(大阪市福島区)では初回に現状の分析と課題の特定を行います。LINEでの相談は無料です。遠方の方はオンラインでも対応しています。
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